元国税審判官税理士のコラム | 大橋誠一事務所 - Page 21

【0057】争点設定

【0057】争点設定
1.争点主義的運営 国税不服審判所は、たとえ審理の原則が総額主義であっても、以下の国税不服審判所創設時の参議院附帯決議を尊重して、「新たな調査を行う場合は『争点主義』で・原処分の適否は『総額主義』で」という争点主義的運営…

【0056】局内職場研修

【0056】局内職場研修
1.局内職場研修の研修スケジュール 国税不服審判所職員に限らず、税務職員全体を対象とする研修が定期的に開催されます。 必ずしも必須ではないようですが、公務員になったことが新鮮だった任官1年目の私は手を上げて研修を受けるこ…

【0055】本部照会必須事件

【0055】本部照会必須事件
1.裁決書の「原本」をご覧になったことはありますか? 皆様は、裁決書の原本をご覧になったことはおありでしょうか。 裁決書の発送に携わる管理課職員以外には、裁決書の原本を触る機会はほとんどないと思います。 なぜなら、裁決書…

【0054】国家公務員の定員削減

【0054】国家公務員の定員削減
1.国家公務員の総人件費と機構・定員管理の基本方針 私が国税審判官に任官された直後の平成26年7月25日の閣議で、「国家公務員の総人件費と機構・定員管理の基本方針」が決定されました。 私は、同日付の日本経済新聞の電子版で…

【0053】国税不服審判所創設50周年

【0053】国税不服審判所創設50周年
1.2020年5月1日は何の日でしょうか 2020年5月1日は、このブログを2019年5月1日(令和初日)に開設してちょうど1年・・・でもありますが、もっと大事なこととして、国税不服審判所が創設されて50周年を迎える日で…

【0052】わかりやすい文章を書く工夫

【0052】わかりやすい文章を書く工夫
1.裁決書の文章が難しくなる事情 裁決書案を起案してきた立場から申し上げて、裁決書の文章が難しいことを否定する気持ちは全くありません。 税理士先生を中心に、「もっと簡潔に書けないものなのですか?」と問われるのですが、書く…

【0051】1年以内処理目標の弊害

【0051】1年以内処理目標の弊害
1.国税不服審判所の業績目標 「国税庁レポート2019」の58頁に権利救済関係の国税庁の業績目標とその達成状況が記載されています。 (抜粋)ロ 審査請求 ・目標 国税庁及び国税不服審判所では、審査請求の標準審理期間を1年…

【0050】答弁書期限

【0050】答弁書期限
1.答弁書期限の「3週間」延長依頼 4月10日頃になると思い出す大阪国税不服審判所内の出来事があります。 審査請求書が提出されると、原処分庁(処分をした税務署長)宛に答弁書の提出を求めます。 通常は、「審査請求を棄却する…

【0049】国税不服審判所の4月異動

【0049】国税不服審判所の4月異動
1.人事異動は1年に2回ある 国税不服審判所も国税庁の機関ですので、7月10日の定期人事異動の影響を色濃く受けますが、それは、どちらかというと現場レベル(審査請求人と直接対応する国税審判官以下)の人事異動が中心です。 し…

【0048】指定官職

【0048】指定官職
1.指定官職とは 国税庁のトップは国税庁長官ですので、税務職員の任命権者は全て国税庁長官であるかというと、そうではありません。 実際には、任命権者が国税庁長官である税務職員は全体の数パーセントしかおらず、その他の税務職員…

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