【0090】民間出身国税審判官の或る日の日記(その1) 1.或る1日の日記 私は、平成26年7月10日から平成29年7月9日まで大阪国税不服審判所に勤務していました。 1年目は神戸支所第1部門、2年目は大阪本所の第二部第2部門、3年目は大阪本所の第一部第1部門に配属されました…続きを読む
【0089】国税不服審判所が求める国税審判官の経験値 1.国税審判官の資格を規定する条文 国税通則法施行令第31条には国税審判官の資格が規定されています。 第三十一条 国税審判官の任命資格を有する者は、次の各号のいずれかに該当する者とする。 一 弁護士、税理士、公認会計士、…続きを読む
【0084】裁決書はどこまでマスキングするのか 1.裁決結果の公表基準 裁決結果の公表については、昭和43年7月の税制調査会「税制簡素化についての第三次答申」を受け、昭和45年の国税不服審判所創設以来、この答申に沿って、国税不服審判所の使命の観点から、先例となるような…続きを読む
【0081】T塾35年史 1.国税不服審判所で定年を迎える税務職員 国税不服審判所は、国税局(税務署)から独立した国税庁の「特別な機関」ですが、「国税不服審判所に採用され、一貫して国税不服審判所に勤務し、国税不服審判所を退職する」という税務職員は…続きを読む
【0076】担当審判官は面談時にこんな配慮をしている 1.元審判所長講話 第18代(平成21年~23年)の大阪国税不服審判所長でいらした本多俊雄さんが、去る令和2年3月17日に大阪高裁部総括判事を最後に依願退官されました。 大阪国税不服審判所長退任後は、大阪地裁部総括判事、…続きを読む
【0075】負けさせる側にどこまで説示するか 1.各地域審判所による裁決書の個性 裁決書は、その全てが「国税不服審判所長(本部所長)」名で出され、それは、行政判断の全国統一性の要請に基づくものですが、実際には、各地域審判所の首席審判官の出身・経験に基づく個性が顕れま…続きを読む
【0071】税務大学校寮の掟 1.税務大学校和光校舎 国税不服審判所に赴任すると、例年7月下旬から8月上旬にかけて「審判実務研修」という宿泊研修に参加することになります。 民間出身の国税審判官はもちろん、国税プロパー出身者にとっても、「裁く」という職…続きを読む
【0069】国税不服審判所の組織(審判部編) 1.審判部と法規審査担当 国税不服審判所には12の支部があり、それを「〇〇国税不服審判所(沖縄だけは国税不服審判所沖縄事務所)」と呼称しています。 これら12の各地域審判所は規模の大小の差が大きいことから、その全てにおい…続きを読む
【0068】国税不服審判所の組織(支部編) 1.各支部の規模 各地域国税不服審判所は、国税不服審判所の組織内の名称としては「国税不服審判所支部」といい、国税局・(沖縄)国税事務所管轄と同様に全国に12か所設置されています。 また、東京国税不服審判所には横浜支所、関…続きを読む
【0067】国税不服審判所の組織(本部編) 1.国税不服審判所本部の機構 国税不服審判所は、本部・12支部・7支所の計20の拠点があり、うち本部は東京霞が関の財務省本庁舎の4階に存在します。 私も採用面接を含めて数回しか訪れたことがありませんが、財務省、国税庁等の…続きを読む