【0111】「により」と「に基づき」の大きな違い 1.「に基づき」は「により」よりも弱い 国税通則法98条3項は、国税不服審判所長による裁決は、担当審判官及び参加審判官からなる合議体の議決に基づいて行うことを要求しています。 「審判所長は、担当審判官(合議体)の方針のと…続きを読む
【0110】民間出身国税審判官の或る日の日記(その11) 1.平成26年12月〇日 同期の弁護士出身審判官に年賀状を出そうと住所を聞いたら「ABCクラブの名簿に載っているよ」と言われた・・・そうそう、聞かなくて良いと思っていたのに忘れていた。 「ABCクラブ」とは、民間出身の国…続きを読む
【0106】民間出身国税審判官の或る日の日記(その9) 1.平成26年〇月〇日 A事件の代理人弁護士が執筆した書籍を通勤電車で読んでいるが、全体の3分の1くらいは「過去にこんな経験をしたんだぞ~」みたいな自慢話のような感じがする。 (補足) 請求人面談を間近に控え、ちょうど代…続きを読む
【0104】民間出身国税審判官の或る日の日記(その8) 1.平成26年〇月〇日 メンタルヘルス研修があり、支所長、総括審判官と自分が3人掛けテーブルで聞いていたが、「職場ストレス」についてはあまりネガティブなことを話す雰囲気はなかった。 その後、カウンセラーによる個人面談が2…続きを読む
【0103】国税不服審判所の具体的設置構想 1.税制簡素化についての第一次及び第二次答申 内閣総理大臣の諮問機関である税制調査会は、昭和41年度には、税制簡素化問題の検討のため、特別部会及び専門委員会を設けて審議を重ね、昭和41年12月に「税制簡素化についての第一…続きを読む
【0102】民間出身国税審判官の或る日の日記(その7) 1.平成26年〇月〇日 幹部会の各事件進捗について、2部門のA事件については審理部から差戻し方針を言い渡されたようだが、その場合は審理部が所長に説明して承認を取ってされる話なので、合議体としては割り切って取消し方針で議決…続きを読む
【0101】裁決書決裁の「バスに乗り遅れる」 1.大阪国税不服審判所長の異動時期 歴代の大阪国税不服審判所長は、国税不服審判所本部所長と同様に、裁判官(判事)が2年ごとに検事に転官の上で着任します。 異動速報で「(兼)国税不服審判所長」という表現をご覧になったことが…続きを読む
【0100】民間出身国税審判官の或る日の日記(その6) 1.平成26年〇月〇日 大阪本所で本部管理室長面談を受ける。 副審判官との人間関係については、「向こうは年下の上席者に慣れているはずなので気にしないで良いと思う。」と言われた。 「慣れてほしいけど、染まらないでほしい。」…続きを読む
【0099】国税不服審判所の設立気運が高まった背景に何があったか 1.協議団に対する批判 国税不服審判所の前身である「協議団」制度は、シャウプ勧告の影響を受け、税務署に対しては第三者的性格を有し、民間からも多数の協議官を採用したこともあって、当時としては画期的な制度として評価され、納税…続きを読む
【0098】民間出身国税審判官の或る日の日記(その5) 1.平成26年〇月〇日 2部門係属の事件については、事件検討会の結果が合議体にとって思わしくなかったようで、合議体が取消しの議決をしても差戻しの可能性もあるようだ。 支所長は事前に総括審判官から「最後の判断だけ加わっても…続きを読む