【0135】国税不服審判所の情報公開請求 1.情報公開法の施行 平成13年4月1日、行政機関の保有する情報の一層の公開を図り、もって政府の有するその諸活動を国民に説明する責務が全うされるようにするとともに、国民の的確な理解と批判の下にある公正で民主的な行政の推進…続きを読む
【0134】民間出身国税審判官の或る日の日記(その23) 1.平成27年3月〇日 午後から大阪本所の幹部会に行くが、「一堂に会するから「会」なだけであって、双方向のコミュニケーションを取る「会議」ではないところが役所の会議ですね。」という話を総括審判官としていた。 所長次席回付…続きを読む
【0133】国税庁監察官は国税の内部警察 1.国税庁監察官の職務 国税庁監察官とは、国税庁所属の職員がしたその職務に関する犯罪及びその職務を行う際にした犯罪並びに刑法198条(贈賄)の犯罪について、犯罪及び証拠を刑事訴訟規則に基づいて捜査する権限のある国税庁所属…続きを読む
【0132】民間出身国税審判官の或る日の日記(その22) 1.平成27年3月〇日 今日で大学を卒業して丸20年が経過した。 卒業式の日にA君と話をした記憶があるが、自分は税理士、公認会計士を経由して国税審判官に、A君は国税専門官となり現在はある税務署の法人課税部門の上席調査官と…続きを読む
【0131】審判所の典型的な法令解釈(重加算税・過少申告加算税・延滞税) 1.附帯税の取消しに関する審査請求 審査請求書を拝読して、「所得税や法人税といった本税の増差は致しかたないとしても、附帯税の賦課は承服しがたい」という主張をよく見かけます。 「当初申告の時点では判明しようがなかった」「隠…続きを読む
【0130】民間出身国税審判官の或る日の日記(その21) 1.平成27年3月11日 副審判官は休暇で明日は午後から東大寺二月堂の籠松明見物なので、金曜日の口頭意見陳述の事前ミーティングを昨日したのだろう。 今日が休暇の副審判官だけが買っている、午前10時40分頃にやって来るヤク…続きを読む
【0129】民間出身国税審判官の退官後の再就職 1.天下りの目 例えば、事務次官等の中央官庁の主要官僚が、退官してある民間企業に就職したとすれば、一般的な国民は「天下りではないか?」と疑うでしょう。 その企業が、その官僚の所属していた官庁の監督先であれば尚更のことです…続きを読む
【0128】民間出身国税審判官の或る日の日記(その20) 1.平成27年3月〇日 今日は庶務担当審査官が休暇であるが、我々よりひと足早く籠松明見物の下見に行っているようだ。 今日の出勤状況を確認した大阪本所管理課総務係の主任が、「来週月曜日に予定されている(支所総員10名のうち…続きを読む
【0127】国税不服申立制度の抜本的な改正を総覧的に解説すると 1.行政不服審査制度の改正の概要 行政不服審査制度は昭和37年の制度創設以来、半世紀ぶりの抜本的な見直しが行われ、以下に概説する新たな行政不服審査制度が平成28年4月から施行されています。 改正前の制度では、異議申立ては…続きを読む
【0126】民間出身国税審判官の或る日の日記(その19) 1.平成27年〇月〇日 副審判官と庶務担当審査官が支所長室にこもっていたので。支所旅行の打ち合わせかなと思っていたら、来週の籠松明見物の旅程表と地図の打ち合わせだった。 近鉄奈良駅から徒歩になるが、なぜか地図に「奈良税務…続きを読む