【0387】民間出身国税審判官の或る日の日記(その144)

1.平成28年〇月〇日

今日の会計検査院受検は、9時15分から午前中いっぱいで審議室で実施されるそうだ。
昔は無駄遣いがないかを重点的に見るような検査だったが、今は歳入(税制の不適切な適用)関係の指摘が多いと主任審判官が言っていた。
副審判官前任の〇署には結局3年間来なかったようだが、署の大きさによってローテーションでやってくるのは会計監査と同じだ。
子どもが節分で早く帰ってきてということなので1時間休暇申請をする。
部長審判官には当日なので「何かあったのか?」と聞かれるが正直に答える。
弁護士出身審判官がB事件の・・・を見ていて、何かばちゃばちゃキーボードを打っていて落ち着かないが、朝一番に打ち合わせをしたいと言っておいた方がよかったかな~と言っている問に副審判官も見始める。
情報公開の不服申立てについての総務省のホームページを印刷するが、審査会に答申するまでに3か月、原処分を妥当とする答申を受けての裁決に1か月と、かなり時間はかかるようなことが書いてある。
弁護士出身審判官から、「調査の時に資料の提示を受けたときには、税務職員は留置きをするものなのか?」と聞かれるが、それはその場で見られるボリューム、資料の重要性などによるし、コピーがあれば貰って帰るパターンもあると答える。
ほかにも、「・・・のほかに主張してきそうか。」「・・・・・・の伝達は・・・にしていたか。」などを聞かれるが、雰囲気からすると・・・の全面書き換えの作業をしているような気がする。

2.合議体内の打ち合わせ

B審査官に「16時半で失礼するが、H事件の起案関係で不都合はあるか?・・・しておくが。」と聞くが、B審査官自身、起案までの流れを経験しておらず、どう答えてよいかわからない感じであり、副審判官も含めて「明日でも良いです。」といわれる。
管理係長が総括審判官に、・・・のお願いをしていたが。「・・・を裁判官出身審判官に回すの?」と聞き返しており、裁決書様式に関することか?
お昼明けに部長審判官が「弁護士出身審判官は鬼にならなくてよいのか?」と言いに来て自分の1時間の年休理由がみんなにバレる。
厄年は誰?みたいな話から、「祓った厄はなくならずに分散するんやで」とか、なぜか清原選手が逮捕された話につながる。
午後一番打ち合わせをするが、「・・・に・・・内容を書けば全体的なボリュームが減る(認定事実欄の圧縮ができる)が、・・・可能性があるので慎重に」「・・・の・・・時の項に『・・・をした』旨を入れては(「・・・はどうなった?」と言われる)?」「争点1の『・・・』だけ取り出すのではなく『・・・した』までをセットにして書けば?」「争点2のの構成を『・・・』の2段構えにしたら(排斥もそういう順番になるし)?(以上、弁護士出身審判官)」「・・・については入れないと収まらない(弁護士出身審判官)」「関係ないので入れるのはおかしいのでは(副審判官)」「・・・に見せて(見て)、しかも・・・を確認することはないにもかかわらず、その状況で規範(・・・)に当てはめることが可能か(副審判官)」となかなかまとまらなかった。
最後の指摘については、・・・+・・・を認定して・・・ことを評価し、規範に当てはめるのが良いというB審査官の意見で納得をもらう。
B審査官から「いずれにせよ焦る事案ではないし、議決書案をもう一度推敲して、内容から逆算して・・・を審議すれば良いのでは?」という上申を受けて終わる。

3.各審判官の個別意見欄

昨日発遣されたとA審査官が聞いたということで、24日の未済事件説明会の開催通達を部門内限りということで配付されるが、省略事由(・・・など)や・・・事案については・・・のメンテナンス不要、・・・を添付すべき事案の指示(〇事件は〇か月経過など)といったいつもの項目がない。
一番驚いたのは、「事件検討表(・・・)」として、『合議体の現段階での心証』として争点別に各審判官及び分担者の個別意見を記載する欄があることだ。
確かに、通則法では過半数により議決とある一方で議決書に賛否及び個別意見を書く欄がないのが不思議だとは思っていたが、いざ欄を設けられるとどうしようと思う。
現在のシマの配席では、適宜議論して方向性を見出すので、意見が分かれるということがあまり想定できないのだが、次席審判官が「・・・しているか?」と思っているようであり、こういった様式を提案したのかもしれない。
いずれにせよ、〇日が期限ということだが、2部門としては、自分としてはB事件1件、副審判官がE事件 ・ D事件、弁護士出身審判官がA事件、C事件の計5件となる。
B審査官に内線があり、「・・・に呼ばれて・・雑用ですが。」と出て行ったが、・・・とは裁判官出身審判官のことらしい。
すぐ帰ってきて、「〇日の任期付審判官の勉強会後の懇親会の会場予約をしてほしい。」という依頼だったようであるが、今回は管理課系は所長のみのようだ。
所長だけなら周りに仕切りがないので忌憚なく話ができそうな気がする。
部長審判官に入れようとしていたA事件の・・・を見ていた副審判官が、「知しつ(悉)」の意味がわからないと言っていたが主任審判官も含めみんな引っかかっていたようだ。
16時30分になったので、あえて「急用で」と言いながら(みんなにバレバレ)退所する。

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