【0341】民間出身国税審判官の或る日の日記(その98)

1.平成27年〇月〇日

出勤してすぐに、弁護士出身審判官が、主任審判官に「研修は9時開始なので恐縮ですが、それまでにちょっと証拠のことで相談したいことがある。」と切り出したが、A審査官が、「それはもう解決しましたから。」と言って弁護士出身審判官が取り下げた。
昨日自分が午後に年休を取っている間に何があったのか?何の事件かな?
予備室に名古屋支部からのお土産が置いてあるが律儀に買ってくるんだな。
改めてA事件の昨日の・・・を通読するが、確かに今までの主張の範囲内である。
GIMAのパスワード変更通知が来て対応するも、PCのパスワードと混同してしまっている。
B審査官に電話があり、A審査官が対応したが、裁判所出向者の会の出席者である第8代所長から電話があり、「自分が最年長であっても当日の挨拶はふらないで。」というお願いをしてきたが、A審査官が丁重に対応しているので、C事件の代理人(元・・・長)かな?と最初思っていたら違った。

2.争点の確認表に対する原処分庁の意見

A事件の争点確認表について、A審査官が原処分庁に昨日の書面を持って行ったときに状況を聞いたら、「追加しないといけないかな?」という話をしていると聞いて全力で抑えたと言っていたが、せっかく請求人がこの内容で留まっているのだから勘弁してほしい。
加えて、最後がペンディングになっている・・・に関するデータを依頼していたが、その数字が来ないと議決書案が最終確定しない。
支所の・・・のH事件について、部長審判官が弁護士出身審判官に「支所の同種事案について教えてほしい。」とオーダーがあり、審理部副審判官に概要を聞くと、・・・の前に、そもそも・・・なの?ということが問題になっているようだ。
・・・という疑問について、A審査官とB審査官が議論しているが、いつになくB審査官ががんばって反論している。
途中で1部門の弁護士出身審判官が加わって、「そこは職権主義ならではですかね。」と言ってきた。
主任審判官、弁護士出身審判官、副審判官が部長審判官とお昼から帰って来た時に、G事件の面談で提出してきた資料について話をしていたようで、判断において大したことのない資料であることを伝える。
B審査官は、研修から帰ってきたら仕事を処理してということがこの2日間続いていて、今日はお昼が摂れなかったそうで、A審査官からせんべいを貰って、研修終了後は大福を食べていた。
A審査官が、「最終合議まで省略するのはどうかと思うし、7人で場所がなければ部長審判官室を借りても良いのではないか」という話をしていた。
総括審判官がA審査官にKSKシステムのデータ保存期間について聞いている。
C事件の代理人から電話があり、24日~25日のうちに総代選任届を提出するようだ。
5時半前になって、A事件の原処分庁の原処分庁担当者が来て、A審査官が「何ですか?何か言うんですか?」と言っていたが、書面の体裁は、「ここを追加訂正されたい。」として8項目くらい書いてあったが、今まで自分が書いた主張が、かなり簡潔にまとめられていたことにより削られたので、立場上出させてほしい(反映してくれなくて良い)という意味で書面を持って来たようだ。
ということで両者の確認が取れたということになるが、A審査官は証拠の整理(前任の担当審判官と審査官の整理に大方の問題があるのだが)に忙殺され、最終的な文案見直しはこれからである。

3.部長審判官とランチミーティング

D事件の4か月経過段階の議決書案について、合議体としては「あくまで現時点のもの」なのだが、部長審判官と総括審判官は、これについて聞きたいことがあるようであり、月曜日に説明をすることになった。
1部門の弁護士出身審判官が席を外していたが、本部の検事出身審判官を交えた検討会をしていたようである。
〇月26日が審査官、〇月8日が2部門指定官職の部長審判官ランチミーティングになったが、15階から定食を運んでの開催なので、あまりワクワク感はない。
せっかくなので外でお弁当でも取ればよいのに。
弁護士出身審判官から、「年末はいつから休む?」と聞かれるが決めていない。
A事件の裁決前チェックが22日までに終わればそこで御用納めにしたいが、A審査官はすでにそういう腹積もりのようである。
来年は1月4日が初出勣だが、今までで1月4日から出勤した記憶はない。

税務判断なら当事務所へ
お気軽にお問い合わせください

2025年11月
« 10月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30