【0347】民間出身国税審判官の或る日の日記(その104)

1.平成27年〇月〇日

主任審判官が木曜日まで税大大阪で審理研修のため不在。
B審査官は通院のため午前中年休。
所長見え消し裁決書で徴収関係が出ていたが、・・・に関する支所の事案のようだ。
異議決定から1か月を超えて審査請求しているが、・・・があり「やむを得ない理由」を認めて却下は免れている。
月曜会の部長審判官訓示は「年内やるべきことを丁寧にすること」である。
報告関係は、年初のボーリング大会と年末の旅費報告精算事務の日程変更のみ。
1部門のG事件は本部による支部巡回をしない代わりに来てくれたら相談を受け付けるということで、総括審判官・1部門の弁護士出身審判官・裁判官出身審判官・審理部審査官が本部に出張するらしい。
最後に、総括審判官から、国税局の審理課(審理官)が火の車で意見書・答弁書などが遅れがちになっているとの話があった。
署への研修講師や広大地関係の異議対応が多いということも影響しているらしいが、検事出身の審理官が臨署指導時に署長・副署長に対して「何を審理しているんですか?これで原処分が維持できると思っているんですか?」みたいなことをズケズケ言っているらしい。
「本日、原処分庁による改正通則法の研修が大会議室であるようだが資料は貰えないのか?」と部長審判官が総括審判官に聞くが、「管理係がチャレンジしているが、審判所をかなり警戒している(資料を多く出すなとか期限を延長させよとか)ようで無理かも。」みたいな返しをされて「審判所は知っておくべきじゃないのか。」と不満そうだった。
また、研修に審判所の職員(管理係長)が出ることも警戒しているようなことを、先週の総括審判官連絡会後の話として総括審判官が言っていた。

2.任期付審判官の勉強会

終了後、B事件の面談の報告で部長審判官室に入るが、主任審判官がいないということで自分も入る。
部長審判官は、「代理人の戦略としては、・・・かも。」とコメントしていた。
その時に、弁護士出身審判官オーダーの質問状況報告書について起案しないといけないことを思い出し、終了後に取りかかる。
答述者が修正を求めた箇所については、いちいち書かずに、審判所がきちんと応対しているのがわかるように依頼箇所を取り上げて書いて弁護士出身審判官の了を得る。
弁護士出身審判官とA審査官が審理部の副審判官に報告しに行っている間に、副審判官が、「(無理して)・・・しないといけないんですかね~。」と自分に言ってきた。
B事件の報告後、A審査官がA事件の決裁を上げて、その場で押印を得てもらい、審理部に回付してもらう・・・あとは明日の次席審判官説明を乗り切るだけだ。
任期付審判官の勉強会は、今度1部門の弁護士出身審判官がする新件絡みで、・・・であったが、予習がほぼできなかった。
案の定、・・・会計基準関係のことについて聞かれた。
1部門の弁護士出身審判官としては、今回は・・・なので、・・・が成り立たないのだから、過年度の事案そのままというわけではないと思っているようだが、・・・で会計基準が変わることはないのでその考えは難しいだろう。
また、判例で不当利得があっさり退けられているのを息巻いていた(「ほかに救済手段がないときの不当利得だろう!」と)が、その加減は弁護士ではないのでよくわからない。
TKCの会報が指定官職に配付されるが、秋季大学の記事が多い。
午後になって、部長審判官に休暇申請をするが、主任審判官には先週末に決裁を得ているので、A事件の決裁を待って提出しているのがバレバレである。

3.年末年始の休暇予定

裁判官出身審判官がやってきて、金曜日の裁判所の会関係で「1次会費は『お母さん(審理部の徴収担当の副審判官のこと)』から調達して払います。2次会費については、所長は12,000円の負担で良いんじゃないでしょうか?」とB審査官に言っている。
でも、後で裁判官出身審判官に聞くと、本当に母親のようだ。
総括審判官が、小声で各人に「共済組合員証は?」と聞いて回っているがなぜ小声なんだ?
総括審判官が、年末年始の休暇の入力が今日までなので各自入力し、自分は12月3日・10日・25日・28日を休みとする。
年始は1月4日から出勤するか・・・そうなると妻の実家からいつ帰ってこようか?
副審判官が「休めるのはこの職場に居る時くらいですよ。」と言われるが、家族の年齢構成的にも休めるのは今のうちなのだろう。
A審査官に年賀状について聞くと、「冷たいな~と思うかもしれないですけどやり取りなし(でないと、過去からの累積が大変になる)」という回答だった。
B審査官から「医療費のお知らせ」の封筒を貰うが、この点は共済も同じだな。
C事件の答弁書を貰いながらチェックしていなかったので見始めるが、異議決定内容そのままに追加の請求人主張に対応する部分を加筆という構成になっているようだ。
関係先法人の・・・を作成するが、原処分庁は「・・・」と書いてあるものの、・・・ので、・・・内容である。
E事件のサブの調査官の面談は17日の午前で決まるが、14からの週も忙しくなりそうだ。
今日は久しぶりに17:30過ぎに退所することにする。

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