【0335】民間出身国税審判官の或る日の日記(その92)

 

1.平成27年○月○日

昨日の主任審判官の面談を受けて、今日面談対象の人に、「事案の『スケジュール管理』について聞かれるか、『どんな点に気をつけて業務に従事しているか。』を聞かれるかではないか?自分は(署長で赴任した)宮崎県・・・市ってどんなところ?と聞かれた。」と言ってくれた。
総務係長が、1部門の弁護士出身審判官に面談日程を言おうとやってきたようだが、8時53分の時点でまだ出勤していない。
でも、結局弁護士出身審判官もほぼ予定通りに始まり、「(司法修習地だった)広島で何をしてきた?」「印象に残る事件は?」を聞かれて終了だったようだ。
A審査官が、C事件の代理人税理士の法人の名前を言って、「この名前って規模の大きな印象を受けますか?」って副審判官に聞いていたが、所属が「資産第2部門」らしくて、電話しても本人が捕まるまでに時間がかかるようで、「そんな大きな事務所なの?」と思ったそうだ。代表税理士は・・・の税理士業界では有名な人で、自分が業界に入った時から知っている名前であるから、手広くやっている感じはあるのだが。

2.本部次長面談

面談は10時30分過ぎから開始し、おそらく15分くらいだったが、「神戸支所までの通勤はどうだった?自分は、1年は天満橋、1年は近畿財務局、1年は神戸税関の勤務があるが、関西の新快速は早すぎて怖いよね。」というような話で5分くらい過ぎ、実質的な質問は、「ここへきてどうですか?」のフリートークと、最後に「現時点で任期延長を考えていますか?」の2点のみだった。
前者については、「税理士にとって国税で経験したいキャリアとしては最良のポストではないか。」「勉強にはなるが、ガチガチに理論的な文章を書くことまで監査調書で求められていなかったので、戦力になっているのかな?と思う。支所で担当したJ事件で畠山本部所長がA4で10枚のコメントを自ら出してきて、所長の関与がすごいと思った。」と答えた。次長は、「確かに大阪は所長が裁判官だし勉強になるよね。」という趣旨の話があった。
最後に、延長については、大阪支部内であれば延長したい旨を伝えて終了した。
終了して、部門内で「進行管理についてはもう飽きたので聞かなかったのかも。」「1部門の弁護士出身審判官は、次長に審理部とのコンフリクトについて直訴してない?」とか話していたが、エライ人がバラバラとやってくるってどうなの?という気が今回もした。

3.争点の確認表で主張が削られる

B事件の謄本申請を決裁して発送してもらう。
A審査官が、「昨日のI事件の本部質問だが、何を聞こうとしているのか意図がわからない。」とぼやいていたら審理部のA副審判官が登場して、96条資料で何か質問をしていて、対応が終わったA審査官が、B審査官に小声でぼやいているようだった。
昼休みの会話で、総括審判官は朝にグリーンスムージーを作って飲んでいるという話をしていた。
1部門の弁護士出身審判官がB審査官の席に来て、神戸マラソンについて健闘を祈る旨を述べて帰る。
午後に、弁護士出身審判官とA審査官が、I事件の原処分調査でA税務署に行くが、その直後にC審査官から内線が入る。
追って自分が内線したが、「裁判官出身審判官が加筆した文章を織り込んでほしいと思っているのだが、帰られたころに電話します。」と言われ、元原稿がフオルダにないこともありそのまま引き下がる。
昼から、A事件の議決書案を書き始めるが、争点1は、今のところフルラインナップを想定している。
認定事実は後回しで、判断から書いているが、「・・・」という立てつけにした。
結局争点の確認表の了が出たが、「・・・」との主張が落ちた。
結局発送は明日か・・・遅くなったし今週休もうと思っていたのに。
「部長が見せてほしいと言っていた」と主任審判官から聞くが、確かに発送したら合議メンバーには渡すので同じことか。

4.第〇代書記官

裁判官出身審判官が、裁判所出身者の会の次第その他について「これでOK!」とB審査官に言っていたが、B審査官は「第14代の裁判所書記官出身審査官」なのだそうだ。
ちなみに、所長は第21代の裁判官出身審判所長、裁判官出身審判官は第13代の法規審査担当審判官であることをB審査官に言うと、「今週は第14代審査官によるお茶当番ですが。」と言っていた。
一連のバインダーを見ると、「退職者の会合についての届出書」もついていたが、署の歴代署長会でもそんなことをしているんだろうな。
最近は2年に1度らしいので、今年乗り切ればB審査官は一安心だろう。
ちなみに、瀧華前所長は佐賀地裁所長であるらしく、今回の返信はないそうだ。
年末調整のメールが総務係の主任から届くとともに、総括審判官から平成27年分の扶養控除等申告書が帰ってくる。
夕方になって、やっと争点の確認表の審理部了の連絡を受け、チェックするが、・・・という主張が落ちている。
審判所としては・・・なのだが、請求人としてはコメントしてくるかもしれない。
審理部のチェックが遅くなった原因は、・・・の対応が優先されたためだそうだ。
主任審判官の前任の・・・さんは、・・・な人だったようで、・・・しなかったことで、後からの疎明がしづらくなっているようなことをA審査官が主任審判官に言っていた。

 

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