【0331】民間出身国税審判官の或る日の日記(その88)

1.平成27年〇月〇日

弁護士出身審判官からC事件の当初合議後に、各事件の職権調査関係の打ち合わせをしたい旨を言われたが、B事件は・・・に行くことになるなどを想定しているのだろう。
今週の次席面談は上着なしで良いとの連絡を総括審判官から受けるが、内部なのでそんなに気にする必要があるのだろうかとも思う。
A審査官が、B事件の原処分調査の調査報告書を配っていたが、本来参加審判官でもない副審判官にも渡して、副審判官が「私も貰ってよいか。」と聞き返していた。
当初合議は、審理部のA副審判官から、請求人面談(同席主張説明を兼ねる)だけでなく、・・・の両方に行く必要があるのではないかという話になって、弁護士出身審判官が「え~!どっちかにならないですかね。」と良く分からない交渉をしていたが、結局職権調査に行く方針になった。
請求人は、・・・と考えている節があるという話になったが、そう仮定すると請求人の主張に合点がいくことになる。
1時間過ぎで終わった後、その後の合議体とA審査官で、今後の事件の打ち合わせをしたが、しばらく、モザイクのような日程調整が続く感じで、主任審判官が12月に審理研修に行けるかどうか怪しくなってきたような気がする。

2.原処分庁調査

11時半前に原処分庁調査に出て、・・・まで行ってお昼を摂り主任審判官におごってもらう。
待っている間に、請求人が「・・・」と主張されたときにどうしようという話をしていた。
12時40分過ぎ原処分庁に到着したが、異議担当上席は個性的な人で、帰り際も「資料を署長に決裁上げるときにどういう名目でしたら良いんでしょうね~。」と聞いてきたので、「通則法97条による担当審判官の職権収集です。」と言った。
以前の審判所による職権調査で、「付箋をした書類全部を送ってもらっているのか?少ないのではないか?」と言われたことがあるそうだ。
主任審判官が「イメージを持つために、担当者に少し話を聞こう。」と言い、急遽担当者に来てもらったが、自分の話がまとまっておらずしどろもどろになってしまう。
3時過ぎに原処分庁を出て、現地を歩いたが、スーツを着た3人が歩くには目立つ場所であり、そこで・・・と確かに目立つ気がする。
現地を確認したあとは、そのまま・・・まで歩いて帰所する。
復命して持ち出し許可簿に押印をもらう。
帰ってきて、弁護士出身審判官に「あの地域で・・・は・・・かも。」といったら、「自分の出身地なんですけど、きついですね~。」と言われる。

3.議決未済事件説明会

会計係長が、「来年のカレンダーは従来の大きいのが良いか、部長室にある3か月が一覧できるのがよいか、どうしますか?」と聞きに来たようで、今のままにしてもらうようだ。
A事件の争点確認表については、審理部F審査官が支所のI事件にかかっており少し時間をくれということになったようだが、議決までのモデル期間を少し超過するかもしれない。
それと、同時に審理の状況予定表を送ると言っているので、そこに書く議決時期・裁決時期について主任審判官と相談したが、審理部としては、1部門のI事件が・・・月ころに審理部に来ると思うので、それまでに裁決したいと思っているそうだ。
主任審判官とA審査官が小声で、E事件の議決未済事件説明会が紛糾し、事件検討会を開催する見込みとなったことをしゃべっていたが、説明会の1部門の弁護士出身審判官と審理部(おそらく法規審査担当審判官)の会話は漫才みたいだったとA審査官が言っていた。
見え消しで、相続税関係と1部の・・・事案がアップされていて、それを読んでいたら2部でC審査官と自分だけになってしまう。
C審査官は自分のために残っていることになり、申し訳ないので途中で切り上げる。

 

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