1.平成27年〇月〇日
2本早い電車で出勤したら、2部門でトップだった。
セッティングと配席を確認しようと第4合議室に行くと庶務担当審査官とA審査官がしてくれていた。
総括審判官が、「来週からは服装が元に戻ります(クールビズが終了する)ので決して半袖(自分)では来ないように。」と部門全体に言いに来てネタにされてしまう。
この緊張は何だ・・・すぐのどが渇く。
配席は未済事件説明会と同じく、奥に所長と次席、奥が審理部、手前が合議体という形だった。
まず15分程度で説明して、部長が「これは・・・」と話を振って議論がスタートしたが、ネガティブな議論はほぼなかった。
次席審判官は、「・・・」というコメントがあり、所長からは「・・・書きぶりについては審理部とよく相談してください。」とのコメントもあった。
裁判官出身審判官からは、「法審としても・・・相当と考える。」旨のコメントを貰い、検討会としては35分くらいで終了した。
用意していた想定問答も杞憂に終わる。
合議体としては「良かった良かった」なのだが、A審査官の気持ちは晴れないようだ。
「自分がどれだけ考え抜いて議決書案を作っていると思っているのか」という気持ちがあるのだろう。
とりあえずは、4連休(A審査官は月曜日出勤だが)のうちにある程度冷静になってもらうしかないし、そうでなければ、主任審判官や部長審判官に援護射撃してもらうしかない。
B事件も1時間半程度で終わり、終了後に部長が「トップバッター(自分)が良かったから(順調に済んだ)。」と言われた。
その後、審理部の税目別審判官(A事件の前任の担当審判官)もこられて、「あまりに意見がなく反対論を言おうかとも思ったが、とりあえずおめでとうございます。回ってきたら決裁のハンコを押しますから。」とつぶやいて部屋を出て行った。
2.別事件の原処分庁調査
1部の総括審判官が、2部の総括審判官に「ゴルフ行く人を募って」と案内を渡していた。
お昼を食べて、ひとりになりたかったのでOMMビルに行く。
帰ってきて、弁護士出身審判官、副審判官とともにE事件の原処分庁に行き、その車内で副審判官と今回のA審査官の話をする。
書類は5冊あったが、大方・・・関係で、争点関係は96条提出証拠以外の追加の資料はなかった。
ちょうど調査担当者が居たので、質問調査を実施するが、問題の「・・・」については「・・・」ということだったそうだ。
署長室に挨拶に入った際に、署長は「・・・」と言っていた。
結局2時間半くらい居て帰るが、行政文書借覧簿に弁護士出身審判官が署名押印を求められていた。
16時半くらいに帰所するが、いきなり弁護士出身審判官、1部門の弁護士出身審判官とともに部長室に呼ばれる。
総務係長と総括審判官が同席して、「今回、任期付審判官の募集で、書類選考合格者に対して官庁訪問を実施する予定だが、事前にどのようなことを聞ければ良かったか教えてほしい。」と言われた。
ただ、いきなりでうまく答えられないのと、弁護士出身審判官の原処分庁調査の復命があり、5時を迎えていたので、打切りになる。
どうやら、〇月〇日から〇日までの間の火曜日は、税理士・公認会計士志望者対象ということで、自分が説明することになる。
その後、弁護士出身審判官が急いで調査報告書を作る。
A審査官に「今日の事件検討会の議事要旨を作っときましょうか。」と言ったら「言われたら作るというので良いですよ。昨日の裁判官出身審判官との一件がなくて、今日の検討会の成り行きだったら気持ち的にも良かったのに。」と言われる。
来週からの展開について言うと、「主任審判官と相談して、審理部から言われた最低限のことを書いて協議することにしようということになった。」と言われる。
主任審判官と2人で話して、A審査官の機嫌も少しは収まったのかもしれない。