【0328】民間出身国税審判官の或る日の日記(その85)

 

1.平成27年〇月〇日

A事件は明日の手許資料を合議体とA審査官に配付する。
C事件の合議資料案がA審査官から配付されるが、A事件が気になって頭に入ってこない。
主任審判官が関与していたが、参加審判官は自分の他には副審判官だったんだ。
H事件の面談のセッティングをB審査官がしていた。
1部の総括審判官が弁護士出身審判官のところに飲み会のことで来ていた。
10時からの審理部打ち合わせについては、A審査官がよりどころにしていた前事務年度の2部の事案については、「・・・」と言われてA審査官が砕けていた。
概要の説明を求められたが、A審査官は「裁判官出身審判官はちゃんと読んでいるのか?」と思ったそうだ。
裁判官出身審判官は「・・・」と言っていたが、A審査官は、「・・・」ということで途中から黙り込んでしまった。
あと、「・・・」と依頼してきたが、これは・・・があった。
最終的に、「・・・」ということだったので、結論がひっくりかえらないことの見込みは立ったのでそれは良かった。
終了後、そのコメントを含めて部長に説明した。
部長からは「トップバッターは大事だから」とやんわりプレッシャーをかけられる。
C事件の合議資料のチェックは、自分はもう諦めて、「これで行ってください。来週予習します。」と言った。
A審査官は、終了後、「裁判官出身審判官は敵を作っていきそうだな~。」と言っていた。
お昼すぎに、所長に報告した裁判官出身審判官からの伝言としてA事件の審理部担当審査官が、「・・・ということと、・・・を答えられるようにしておくように。」と言いに来たが、・・・が問題なのだが。
A事件の審理部担当審査官は一歩引いている感じで、裁判官出身審判官とA審査官の間で伝書鳩のようになっている気がするが、自分もA審査官に操られないと動けないマリオネットのようなものなのだが。
C事件の合議資料を作っていたA審査官が、「平成・・・日判決」というのを見て、「次の日が息子の誕生日なんです。」って言っていたが、A審査官が壊れてきたのかと一瞬思う。
「私は、事件検討会の前日の帰りに倒れて、当日休んだことがあるんです。」とA審査官が言っていたが、以前、横浜支所に異動になった税理士出身審判官に聞いたことがあるような・・・でもやめてほしい。

2.他の事件に手が回らない

総括審判官が、「請求人面談は順調に進んでいるかな。・・・と主任審判官には言ってあるのだが。」とA審査官に言いに来た。
14時半すぎにH事件の合議体がいったん戻ってくるが、面談そのものは終わったのだろう。
ただ、B審査官がバタバタとしていて、何かを落として「最悪や」とつぶやいているが、近くに血がついたティッシュが置いてあったので、紙で指を切ってしまったのかも、と思ったらやはりそうだった。
15時過ぎからやっとC事件の合議資料を見始める。
C事件は、弁護士出身審判官と審理部の意見が違っていたので、部長が心配していた(事件検討会の開催の必要がある?)ことから、H事件の面談結果も含めて事件の説明に部門で部長室に入る。
結局は・・・になるが、なかなか理解できず、A審査官の「・・・」ということが、その後に主任審判官とともに説明を受けてもやはりよくわからない。
部長室から帰ってきたら、フリーデスクで、1部門の事件のことで、裁判官出身審判官や審理部の審査官と1部門の弁護士出身審判官がまた戦っていて、それが耳に入ってくるから、C事件の・・・の話が入ってこない。
明日は部門全体がバタバタするので、進行管理表を今日更新しましょうということで、終業時刻前後に弁護士出身審判官以外のメンバーで確認する。
B事件は・・・日の週に原処分庁質問調査を入れてもらう。

3.1年以内処理ルール

総務係長が、主任審判官に対して、税理士会支部に対する制度改正説明会講師の依頼があったが、大阪の南方面在住というだけで、そこを大幅に通り過ぎて和歌山まで行かされることになる。
高松支部の部長(前事務年度の審理部総括審判官)が挨拶に見えるが、「本所に異動になったんですね。」と言われる。
部長の話では未済事件説明会が・・・月ではなく・・・月になるらしい。
D事件の日程協議の話で、・・・月上旬の主任審判官の審理研修が入ると日程を入れるのが窮屈になるなあと話をしていたら、「半分以上出たら大丈夫だから入れてもらってもよい。」と言われる。
明日の事件検討会後のE事件の原処分庁調査であるが、どうやら丸腰で行きそうな気がする。
来週水曜日の月曜会は、部長が朝から税理士会支部に研修講師で出張するため9時開始となる。
裁判官出身審判官がB審査官を訪ねてきて、今日の1部門のバトルについての考察を言いに来た。
1部門の弁護士出身審判官とのバトルや本部照会の状況をどこまで待つか、尊重するか、審理部の審査官の超法規的発言などについてのバトルを振り返っていた。
その後、総括審判官が、裁判官出身審判官から「ワンイヤー(1年以内処理)ルールを超えて困るのは後工程の審理部と管理課であり合議体は困らないじゃないか」と言われたようだ。
1部門の事件については件数が多く税目も多岐にわたるものが多く、件数が少なければはワンイヤーを超えてもやむを得ないかもしれないがそれ以外はダメ」といった純組織防衛的な話があるようだ。
A審査官に、「現時点で議決書案の誤りの箇所について教えてください」と言われ明日説明するための書き込み済の議決書案を渡すが、今朝の審理部との打ち合わせに納得がいかないようで「・・・」とキレていた。
立場的に付き合わないととも思ったが、子供の発熱で早く帰りたかったこともあり、割り切って退所する。

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