【0325】民間出身国税審判官の或る日の日記(その82)

1.平成27年〇月〇日

今月いっぱいは半袖と公言していたが、さすがに最低気温が10℃を下回る予想になり、今日は長袖にする。
事件検討会は第4合議になったようだが、配席は、窓側が所長と次席、入って左が審理部、右が合議体ということなので、配席をわざわざ考える(配席図を作る)必要はないようだ。
月曜会の訓示は、今週は検討会・説明会とあり、所長と次席に納得してもらえるように説明準備を、ということであった。
内容は、「予防講話の日程確認」と「全館停電の予定」と「喫煙コーナーの集約」「管理課長会議に向けての意見聴取(審査官対象)」「裁決書発送チェックにおける誤記等」「制度改正コア研修について」だった。
B事件については、「向こうに主導権を取られることがないように。」という部長の指導がある。
終了後、庶務担当審査官から「事件と関係あるかどうかわかりませんが。」と言われ差出人不明の茶封筒を受け取るが、「担当審判官」の肩書きがあったのでB事件だろうとピンと来た。
内容はA4版1枚で、「・・・」という主張?だった。
最後に本人署名と「・・・」と書いてあった。
A審査官に受付処理してもらって、合議体と弁護士出身審判官に見せて、B事件の審理部担当審査官に挨拶を兼ねて渡してきた。
B事件の審理部担当審査官との絡みは実質初めてだったが、中小企業の総務経理の大番頭のような感じで、「・・・」と言われた。
A審査官に代理人に電話してもらったところ、「・・・」とのことである。

2.任期延長希望

部長から呼び出しがあったが、扉が閉まっていたので人事の話と悟る。
部長からは、「明日室長面談のときに、現時点での任期延長の意思について聞かれると思うが、事前に内容共有しておきたいので聞かせてほしい。それと、来年度は、本所で留任希望で良いのですよね?」と言われた。
「現時点では決めていないものの、任地次第によっては延長したいと思う。大阪支部内であれば延長したいが、最終年度に地縁のない土地というのは辛い。」と言った。
明日に向けてどのように答えるかは考えておいた方がよいなと思う。
今日は任期付の月例勉強会だが、予習が全然できないまま臨む。
担当は1部2部門の弁護士出身審判官で、・・・とその後の判決(地裁で確定)で同じ事案なのに認定事実が異なり、結論も真逆になって良いのか、という問題提起があった。
・・・した原処分が争われたものである。
最後に連結納税制度の処理の大変さについて1部の弁護士出身審判官と2部門の弁護士出身審判官から質問されたが、うまく伝わっている自信がない。
先週札幌支部と札幌弁護士会に行っていた1部の弁護士出身審判官の話では、弁護士会の研修は応募5名で実際の参加者は1名だったようだ。
また、・・・の審査請求は・・・支部に送られてきたようだが、すぐさま・・・に移送になったそうである。
午後からは、A事件の事件検討会資料の読み直し(課税要件検討表と主張とのリファレンス)及び認定事実と証拠番号頁のリファレンスをする。
総括審判官が、主任審判官に、〇月5日に次席面談が入りそうだが、このB事件の原処分庁調査に本当に行くの?と聞いてきた。
「主任審判官は、署長にごあいさつされたら帰所されるんでしたっけ?」と言ったら、飲んでいたヤクルトを吹き出しそうになっていた。
結局、主任審判官と自分は6日午前に次席面談が入りそうである。

3.原処分庁調査の日程

各人別予定表を見ると、事件検討会後の昼からE事件の原処分庁調査が自分にも入っていてビックリする。
A審査官に確認すると、分担者のA審査官が1部門の未済事件説明会で行けない(主任審判官は午後から休暇)からということであるが、自分がA事件の事件検討会次第のところがあるため、布石として参加審判官でもない副審判官も行く(弁護士出身審判官、副審判官、自分の3名か、自分以外の2名か)という話だったようだが、まったく話に寄っていなかった。
審査請求後8か月超になる事件の本部報告の対象となるF事件について、報告文書について弁護士出身審判官、主任審判官記載の表現に対して、総括審判官が「原処分庁から資料提供っていう表現はどうか?」とコメントしている。
会計係長より、支所主催のハイキングの家族参加者の名前と連絡先を書いて返信するように依頼がある。
所長次席回付予定表が更新されたが、支所が1件とD事件が増えていた。
支所は相続が立て続けに発生しているようだ。
総括審判官が17:50くらいに帰るときに、A審査官に「早く帰れよ。」と声をかけたときに、A審査官が「管理課マターでシステム関係の業務もあって。」というと、「部長はそれを知っているのか?」と言っていた。
インフルエンザ予防接種の時間通知と問診表を貰うが、特に時間年休は不要らしい。
ただ、主任審判官や副審判官の話では、署に来る献血に協力した場合は時間年休を取得しないといけないらしく、なんか矛盾しているような気がする。
帰りの電車の中で。今日のB事件の動きをB審査官にメールで報告する。

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